【ゴルフ】結論:全集中できない時は、呼吸を変える(動作・小さな行動→心理の安定)
こんにちは、フルポテゴルフの國枝です。
今日はゴルフ場でのコースレッスンでもよく実践して頂いている
呼吸の話です。
人は「全集中」の言葉だけで、そもそも集中できるのか?
(注:肺を大きくするといった特別なことをしなくても、誰でも実践することができる方法です。)
医療現場(歯医者さんなどでも)、
「全集中!」の言葉をかけると、小さい子でも泣き止む
(ただし、鬼滅大好きキッズに限る)
という話を時々、耳にします。
先日、総理大臣も国会で「全集中の呼吸」で答弁しようとして、
周りの議員さんたちがまだあんまり理解できていない時期がありました。
私が小学生の頃に、
そういう「呼吸をテーマに扱う」アニメや漫画はなかったのですが、
(強いて言えば、ドラゴンボールで「気」をためるですね)
小学生ながらに、
「強く握り拳を作って、その時手首に浮き上がった血管をじっと見る」
という謎の動作(?)をしながら、
「落ち着け、落ち着け」ということをよく呟いていました。
(誰に教わったわけでもないですが、変な小学生ですね・・・)
でも、これ大学に行った後でわかるのですが、
スポーツ心理学では、
「集中するための技法の一つ」らしいです。
「精神」を「精神力そのものだけ」でコントロールするのは難しいので・・・
こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
「人は笑うから楽しいのだ」
「運動すると気分が高揚する」
「最初はやる気なかったけど、少しだけのつもりで始めたら意外と熱中できた」
(このブログも書き始めるときは、そんなにやる気ないのですが、
書き始めると2000~3000文字くらい書いてしまいます)
つまり、何かしらの「小さな行動」がきっかけとなって
その後、「気分、感情」に影響を与えるというのは、
ほとんどの方が経験があるのではないでしょうか?
逆に言えば、「感情」に「感情」をぶつけても
効果が薄かったりします。
ゴルフはメンタルスポーツだということに
かなり早い段階で気がついた私は、
大学生の頃、あるスポーツ心理学の本を読んでいて、
「不安な時は、視点を一つに定める&セルフトーク(独り言)」
というものを見つけました。
これも「不安(感情)」に対して、
「具体的な行動」を意識的にセットして行うと考えると
意味がわかるのではないでしょうか?
例えば、
あなたが野球のピッチャーをしている場面を
想像してみてください。
(↑↑↑お前、ちゃんとしろよ、ちゃんとしてないから、
またいつもみたいにミスするんだ!
お前は、いつもミスばかりだ。うまくいったためしがない。
いいか、しっかりしろ、しっかりするんだぞ!・・・
と、まさかコーチが言ってないと信じたい)
冗談はさておき、具体的なわかりやすい例を一つ
ピンチの場面の時に、バックスクリーンにある、
小さなヒラヒラしている旗を見て、
「自分はこの回を抑える」
「自分はこの回を抑える」
「自分はこの回を抑える」
と言いながら、本当に「ピンチを切り抜けることができた」とします。
(野球でイメージできない人は、何かしら「ピンチの場面を何かの行動を意識した結果、うまくやり遂げたシーン」を思い出してみてください)
すると、同じような場面が次に来ても、
「ヒラヒラしている旗を見る」(=小さなきっかけとなる行動)
気持ちが戻る、「抑えるために」必要な思考を整理する
とまたうまくピンチを切り抜けて・・・
というように成功体験のループに入ることができるわけです。
もちろん、この方法が全員に当てはまるわけではないのですが、
自分の中で「意味のある思考(過緊張状態の緩和)」
→「やってはいけないうっかりミスを整理」
するだけでも、大きなミス、うっかりミスが
防げるようになるかもしれません。
(記憶力が弱く何度も同じミスを繰り返していると感じる方は、
感情の起伏を意図的にコントロールせず、
本能のままにプレーしていることが多いような気がします。)
他にも心療内科で、
過去の話をする(=小さなきっかけとなる行動)と、
どうしても感情が出てきてしまうことがあります。
そんな時には、クライアントが興奮してきた時に、
「呼吸を整えましょう」と言われることがあります。
(=小さなきっかけとなる行動)
※実際に私が言われた経験があるので、実話です・・・(笑)
つまりここでお伝えしたい
大事なことは「意識的に呼吸を使って仕切り直す」というテクニックです。
呼吸とは「普段無意識な行動」では、ありますが、
意識することで、「コントロールすることができる」ものです。
記憶や思考が「過去や未来」に行きすぎると、
緊張、不安、恐れ、あるいは度が過ぎるワクワク、興奮などを
感じる場合があります。
なぜ、呼吸を意図的に行うか?
呼吸することに意識をしたり、
あるいは、集中するための技法の一つである
「数を数える(「すそくかん」という言葉を検索してみましょう)」
不安定な時空を超えた意識を
現在(アスリートが大切にしている 【Now & Here(今、ここ)】 )
に強制的に戻すことができるからです。
つまり、
呼吸 ≒ 集中力アップ であり、
呼吸 = 現在へ思考を戻すトリガー(ひきがね)
となるのです。
すごいですね、呼吸法^ ^
具体的にゴルフで使える場面としては、
特に腹式呼吸と逆腹式呼吸を覚えると良いです。
(吸う時と吐く時で、お腹を凹ますタイミングが逆になります。興味がある方はこれも調べてみましょう)
私の場合は、「フゥー」と小さく声に出すイメージで、
腹式呼吸と逆腹式呼吸を行う時があります。
(やり方はレッスン時に話をしています。)
この方法をある生徒さんに伝えた所、
ゴルフの中継中にプロが深呼吸を意図しているシーンに気づいたそうです。
ここから私の体験談を少々・・・
ゴルフの場合、私がOBを減らすために
研修生時代によくやっていたことは、
448ヤードのフェアウェイが非常に狭い、打ち下ろしのホール
(左がOBで、右サイドが通称「ボギー谷」・・・落とすとグリーンを狙えない斜度の谷)
がありました。
そこで、私が一人で、よくやっていたことは、
・ティーグラウンドに立つ
・グリップの底の「小さな穴(グリップ交換をする時に空気の抜ける穴)」を見つめる
・腹式呼吸&逆腹式呼吸
・フェアウェイに落とせる(セルフトークによる自己暗示)
ということを繰り返して、徐々にそのホールが苦手でなくなった経験があります。
(研修生初日のそのホールに立った時に、「一生パーが取れないのでは?」と感じたほどの難易度だったので・・・)
最後に、呼吸と自分の心拍数の上げと戻りも把握する
ここからは、上級編だと思って、
より興味がある方だけ、聞いて欲しいのですが、
私の場合、コロナで自宅待機することをきっかけに
室内で固定自転車を漕ぐことが増えました。
そこで、「心拍数を上げて」
どれくらいの時間で平常時に近い数字に戻るのか?
自分のメンタルを「数値化して」記憶する中で、
以前よりもメンタル面がさらに安定した感覚があります。
単純に体力が増えたのが大きいです。
(これまでの運動歴など、人によって変わると思います。
この数字は、最初に全力で室内自転車を漕いで、
そこから休息して戻す途中です・・・この後に以前より早く回復するようになりました)
さらに、効果的なトレーニングの一つとして、
心拍数を高めた状態でパター練習をすること
(瞬発力強化+持久力強化+繊細な動きのブレ防止)
バイアスロン的な組み合わせで練習するようになりました。
(タバタ式トレーニングのゴルフへの転用)
地道な「心拍数コントロールにより」
ショートゲームが以前よりもうまくなりました。
↓↓
他にも何が変わったか?
・ショットもパットも以前より「現在に集中している感じがする」
・単純に体力がついた。
・コースレッスン時に、撮影、デモンストレーション、講義の3つを同時に行うことができる。
(カメラマン、実技、コーチの役割)をしても、すごく早く回れるようになった。
=四人でレッスンしながらラウンドして1時間40分
・・・多分、これはあまり多くの人ができない能力だと思います(笑)
(撮影班がいないYouTubeゴルフコーチとしての一つの進化形態)
心拍数や呼吸は、意識して鍛えることで
スイング練習の底上げだけでなく、
今までよりも質が高いゴルフができるようになることが
期待できます。
まとめ
全集中の「呼吸」という言葉によって、
普段注目が少なかった、実力発揮(パフォーマンス向上のための)
メンタル面への影響が
おまじないとか、胡散臭いものではなくなった、
(というよりスポーツ心理学の分野では以前から普通に言われていたこと・・・)
というのが、今回のお話のメインテーマです( ◠‿◠ )
今日の記事を読んで、役に立ったと思う方は、
下記で、より詳しいご案内をしていますので、
そちらのページもぜひご覧ください。
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✨本ブログについて✨
ゴルフが小さい頃からゴルフに憧れ、大学で心理学を専攻しながら、
独学でゴルフを始め、初ラウンドスコア141→独学で71(ゴルフ歴3年半時)
卒論のテーマは
「個人競技選手のピークパフォーマンス発揮要因と阻害要因」について
(全国レベルのトップアスリートと地区予選レベルの選手の違いなど)
その後、ゴルフ場研修生4年、プチ鬱、復活
PGA(日本プロゴルフ協会)ティーチングプロ
ゴルフの学びを日常生活の向上へということで
「生涯現役」と「永遠の向上心」という2大テーマを掲げ、
2017年から独自メソッドのオンライン講座開講中(全国ならびに世界からのご参加)
ゴルフの技術とコースで役立つ心理学をテーマとした
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