ゴルフマナーと人の支え/上手ければ良いで済む時代から変わりつつある現代

こんにちは、フルポテゴルフの國枝です。

日本プロゴルフ協会会員心理学をもとにした技術習得研究をしています

 

いつもYouTubeチャンネルをご覧くださり、

ありがとうございます。

 

2021年の松山英樹プロの

マスターズ優勝本当に素晴らしかったですね。

 

多くのプロゴルファーだけでなく、著名人の方もコメントを出されていて

非常に歴史的にも意義深い出来事だったと思います。

 

 

私も動画をアップしておきました。

“2021年の松山英樹プロのマスターズ最終日のプレーから現実的に学べること”↓↓↓

 

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※動画内で話しているグリーンの形状に関する記事はこちらです。

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今回の出来事で、ゴルフ始めてみようと思う

大人もお子さんもますます増えると思いますが、

 

ゴルフってとっつきにくい感じる人にとって、

「エチケットやマナー」にやたら厳しい印象があるかと思います。

 

 

実際、ルールブックの一番最初に書かれていることも

「エチケット・マナー」といったゴルフの基本的精神ですし、

 

私自身もまだゴルフを始めてもいない子どもの頃に

 

なぜか…ゴルフをやらない母親から

 

ゴルフというゲームは

・紳士と淑女のためのスポーツだ

・審判がいないから、見ていないからといってズルしてはいけない

 

といったことを聞かされていた記憶があります。

 

(ちなみに私がゴルフを始めたのは18歳の頃なので、なぜかわからない・・・

父が毎週コンペに出て行った時代だからだと推察されます)

 

入学する前から「校則が厳しそう」なイメージ!(笑)

 

多分、ゴルフをしない人にとっても

そのような「態度・振る舞い」に関するイメージがあるのだと思います。

 

ちょっと固い、ダサい、メンドくさいというか・・・

 

 

そもそも、ゴルフというスポーツは「芝生との共存」関係にあります。

風や芝と「お友達」になれないと良いスコアは絶対に出ません!

 

 

だから、「上手くなりたい」という気持ちが本当に心の底からあるならば、

エチケット・マナーは言われるまでもなく必要ですし、

 

それ自体が本当の意味でスマートさやカッコよさにも繋がってくると思えます。

 

コースの保護やプレーの進行に注意することなど

「行って当たり前」という気持ちになるかと思います。

 

 

例えば、

学生時代には「目土袋」といって、自分の打ったショットの跡を埋めるものを

用意していなければ、スタート前に「失格」になります。

言うまでもなく試合でなくても、普通のラウンドでも同じです。

※試合でのプレーが終わった後も、コースを歩いて目土作業をして帰ります。

(目土ランと言いますが、ラウンドするわけではなく砂を入れるためにコースにまた戻るのです)

 

 

私もゴルフ研修生の頃には、真夏の炎天下の中で、

軽トラックに砂を入れて、12時間くらい目土作業をしたこともあったし、

(当たり前ですが、芝生はすぐに生えないので、定期的な作業が必要)

綺麗な芝生を広大な面積維持するには、多くの人の尽力が必要です。

 

 

昨日も、

同じく研修生時代にジュニアゴルフ教室のアシスタントをさせて頂いていた

永松利朗プロから下記のようにフェイスブックにてコメントを頂きました。

 

【私が投稿した記事】

上記の投稿内でご紹介している記事はこちらです。

 

 

それに対する永松プロからのコメントはこちらです。

 

私自身、本当にそう思いました。

 

 

ちなみに永松利朗プロ…私にとっては

ゴルファーとしての在り方を教わった先生です。

 

永松先生は関西でラジオ番組をされていたり、

最近も女子プロトーナメントで活躍している

女子プロたちも

小・中学生時代に通っていたジュニアスクールの

ヘッドプロとして活動されていたりしました。

 

 

 

ちなみに、現在のツアーで活躍している女子プロになるような人たちが

どんなことを「過去に」練習していたかが

気になる方もいると思うので・・・

 

当時のジュニアスクールでどんなことをやっていたかというと、

 

・エチケット・マナーについての座学

・目土と練習場のボール拾い

・アドレスとグリップ

・練習グリーンでパターの距離感練習の反復など

 

 

※ちなみに私もよく上記のような

ゴルフの構えの姿勢の絵を「棒人間」でゆるく描くのですが、

 

これは永松先生が当時のジュニアゴルフ教室に来てくれていた子どもたちに教えていた内容を

私もいわゆるオン・ザ・ジョブトレーニング(OJT)のような形式で一緒に覚えたからです。

 

 

アシスタントプロの時代のレッスンから15年が経ち

今でも心がけていることですが、

 

「上手くなった気がするレッスン・コーチング」ではなくて、

ゴルフの楽しさ(自主的に練習したくなる姿勢)

常に本質的なことを考える姿勢

「感謝の念」をいかに伝えるか

(特にジュニアゴルフは親御さんのサポートなしで成立しないので)

ジュニアレッスン後に毎回行われる反省会教えて頂いた気がします。

 

 

 

だからこそ、2021年ではあるプレーヤーによるパター破壊事件が

例年以上に取り上げられたり

(ちなみに、過去にもクラブを壊したり、池に投げ入れるプロも多数いた)

 

また、別の試合では、差別的な発言をするなどして、

スポンサー契約を解除されるなど、

 

スマートフォンの普及なども含めて、

全員が【証言者】となりうる

この時代においては、ますます

「エチケット・マナー」的なものが重要視されているのかもしれません。

 

あと、

松山プロの優勝インタビューを聞いていて、通訳の人が

少しサポートしているシーンが気になった方もいるかもしれません。

 

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これについても補足の良い記事を載せておきます。

→松山英樹プロの通訳者の信念

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ちなみに私個人としては

短くて伝わるスピーチが結構好きなので、

松山プロらしくて素敵だなと思いました。

 

 

繰り返しになりますが

今回のことは、本当に歴史的な偉業であり、

松山プロは名実ともにゴルフ界の「ロジャー・バニスター」的存在となりました。

 

つまり、なんとなく多くの人が出来ないと思っていた壁が壊れた瞬間であり、

きっとこれに続く人が現れるでしょう。

 

また、これからトップオブトップのレベルを最初から目指して

ゴルフを始められる方にとっては

これが1つの目指すべきスタンダードとなったはずです。

 

 

ゴルフをなんとなく始めたいという気持ちも、

きっと多くの方が感じていただけたと思います。

 

 

今回の記事では何となく気が重くなりがちなテーマである

「エチケットやマナー」について

私自身の体験を踏まえてお伝えしてきましたが…

 

コースに行ったところを少し想像してみてください♪

 

 

 

 

例えばグリーン上でボールマーク(ボールの落下によって凹んだ窪み)を直すときに

「今日のグリーンは固いな。アプローチがいつもより弾かれるな♪」とか

 

 

バンカーをならす際にも、

「自分がこんだけ綺麗にしたから、次にここに入った人はむしろラッキーだな♪」とか

 

 

マナー!エチケット!と肩肘を張らずに

「自分だけでなく、他の人も気分良くなる行動をする」ことが大切です。

 

適切なマナーや処置を知らなければ、先輩やプロから学べば良いだけです。

私も未だに完璧ではありませんm(_ _)m

 

そうやってゴルフの歴史は紡がれてきたのだと思います。

 

 

ゴルフを深く愛しているということは、

自分のやるべきことに集中しながらも、

人との繋がりを感じられることだと私は考えます。

 

だから、「マナーと人の支え」によって

ゴルフは成り立っているのです。

 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。

 

(文:國枝泰幸

→フルポテゴルフというサイトを運営しています。