エントランス・フォビア(入り口恐怖症)を克服するまで

かつての自分にはこんな癖がありました・・・

  • 友達の家に遊びに行けない
  • ホテルの前に車を横付けできない
  • ゴルフ場に行くと、端の方に車を止めて、荷物を自分で持って歩く
  • 結婚式が苦手

これらに共通することは何か・・・

それは「入り口」や「玄関」

あるいは「格式が高そうなところ」が苦手

だということです。

なぜだろう・・・ずっと考えていたことがありました。

そして、ある時に気がついたのです。

小学生の頃、自分の住んでいたマンションに

一つ年上の「ケンタくん(仮)」がいました。

彼は、ファミコンを持っていて、

多分「ドンキーコング」や「たけしの挑戦状」とかを

やっていたと思うのですが、

自分の家には、ファミコンがなかったので、

ケンタくんの家に行くのが、とっても楽しみでした。

しかし、ある時、事件が起きます。

ケンタくんの家は大体、玄関が開けっ放しです。

なので、中に勝手に入って遊ぶというのが

暗黙の了解となっていました。

(当時、小学生なんでそんな感じです)

そしたら、ケンタくんの様子がいつもと違ったのです・・・

この言葉に、

とてもショックを受けてしまって、

それ以来、なんとなく「玄関」とか「入り口」が怖くなってしまったんですよね。

(ケンタくんがなぜ断ったのかが問題ではなくて、

その出来事を引きずってしまう小学生メンタルだった)


大人でもこういうことありませんか?

予想外の否定をされて、勝手にストーリーを始めてしまうことが・・・

・アポなし訪問営業をして断られるたびにピンポンを押せなくなった

・失敗することが恐怖でたまらない

・なんでも「苦手」とか「恐怖症」とか、

ありもしない病名を勝手に自分でつけたくなること(笑)

多分、一つや二つはあるんじゃないかなと思います。

【解決策 その1】

この、問題の解決策は実はあります。

まず、大事なことは

「自分が恐怖だと感じていることが必ずしもみんなが恐れているわけではない」

という客観的な気づきが大切です。

そして、もう一つは、「苦手」「恐怖症」だと言っている裏に、

自分にどのような心理や目には見えないメリット

あるかを考える必要があります。

例えば、

・新しいことをチャレンジしなくても良い言い訳になる。

・本当は欲しかったこと、やりたかったことでも、

自分には縁がない、向いていないと自分で自分をなだめることができる。

・なんとなく多くの方に同情される気がする。

私、なぜ、ゴルフ場の玄関に車を停められなかったかというと、

「人の目を気にしていたのだと思います」

(おじさんに生意気だと言われたくないと謎に思っていた…)

「料亭とか、ホテルとかいけなかったのは、多分マナーがわからないから不安」

だったのだと思います。

(知識・経験値の不足)

【解決策 その2】

私の場合、「ホテル」「料亭」「ゴルフ場」 などの

入り口恐怖症を感じる場面では、

慣れている人と最初一緒に、移動することから始めました。

あるいは、

お金を払って、マナー講座的なものを受けたこともありました。

慣れている人に聞くと「なぜ、そんなのが怖い」と笑われるかもしれません?

でも、実際、たくさんの恐怖心を乗り越えて、

進んでいる人は案外優しかったりするものです。

もう一つ大事なポイントがあります。

それは、次回から「一人で行けるように」という気持ちを持って

行動を始めることです。

「自立」を前提として、行動をするのは大事かもしれません。

最初に慣れている人と一緒に行動すると、

「案外できる!」ということに気がついたりします。

(多分、同行営業とかでも、先輩のやることの一つは

後輩に対して安心感を持たせることだと思います)

【まとめ】

ステップ1:

恐怖体験の原因を特定することは重要ではない

(ぶっちゃけた話、今回のケンタくんの話はどうでもいい

ステップ2:

行動しないことで「どんなメリットがあるか?」を考える

ステップ3:

新しい行動するメリットと今までの同じこと(やらないこと)を比べた時に、

どっちの自分が好きかを考えてみる。

エントランスフォビア (entrance-phobia:入り口恐怖症)とか、

本当はないので、勝手に苦手とか、恐怖症を

作らないことが大切かもしれません。